水不足が社会問題となっているオーストラリアですが、2019年5月にシドニーにて給水制限が10年振りに実施されることが発表されました。(6月1日より2か月間の予定)
オーストラリアは国土の20%近くが砂漠地帯であり、降雨量も少なく、干ばつが続くことも珍しくありません。
また気候の種類も「乾燥地帯」もしくは「半乾燥地帯」が国土のほとんどを占め世界で一番乾燥している国、と言われています。
留学やワーホリでオーストラリアを訪れた方はシェアハウスのルールにシャワーの使用分数(だいたい5分~10分)や洗濯の回数(週1のところが多い)が決められていることにびっくりされた方もいらっしゃるかと思います。
日頃から節水を心がけるオーストラリアの給水制限・水不足事情についてお伝えします。
オーストラリア・シドニーの水不足のため給水制限を実施
オーストラリアはダムの水位のレベルが50%を切ると強制的に給水制限が行われます。2019年5月28日、シドニーではダムレベルが53%に達し、翌週の6月1日から給水制限を実施すると発表されました。
現時点では2か月の給水制限を予定しているとのことです。
給水制限の具体例としては、ホースの水を出しっぱなしすること、スプリンクラーで庭へ水をやる行為に罰金(個人には220ドル(約1万6700円)法人には550ドル(約4万1600円))が課されます。
給水制限中に「できること・できないこと」の詳細はこちらのサイトをご参照ください。庭への水を与えることができる時間帯も指定されています。
>>What’s allowed under Level 1 water restrictions?
10年前に給水制限を実施された時は「節水を心がけましょう」とのテレビCMも流されました。
個人的に日常生活にそれほど支障はありませんでしたが、「水は無制限に蛇口からでてくるのもではないんだな」と「水=貴重な資源」という認識に変わっていきました。
(参照:Sydney’s water restrictions to kick in from June 1 as big dry worsens)
水不足のオーストラリアならではの人気商品「ドライシャンプー」
水不足のオーストラリアではシャンプーを毎日しない人が多く、「シャンプーは毎日するもの」と認識している人の方が私の印象では少なく感じます。
シャンプーは水をたくさん使用するので、オーストラリアのスーパーやドラッグストアではたくさんの種類の「ドライシャンプー」が売っています。節水文化が根付いているオーストラリアならではの製品ですね。
ドライシャンプーは頭皮にスプレーして、2,3分たったらブラッシングするだけで頭皮の汚れや皮脂がさっぱりと綺麗になるというすぐれもの。
体調が悪くシャワーに入れない時や、給水制限の時は1本持っていると便利です。
日本ではまだ馴染みがありませんが、大手メーカーはドライシャンプーの販売を始めましたね。