仕事を辞めて引きこもり生活に突入してから、ありあまる時間を読書をして過ごしています。
私はわからない英単語が3つくらい出てきた時点で洋書を読むのが嫌になってしまうので、海外生活での読書事情は「9割がた日本の本」です。
日本で暮らしていた時は1回さらーっと読んだら次の本の読書にとりかかっていたのですが、オーストラリアに移住してからというもの何度も何度も同じ本を繰り返し読む、という習慣がつきました。
海外で暮らすことにより何度も同じ本と読む習慣がついた理由や愛読書をお伝えします。
海外在住者の読書事情は「同じ本を何度も読む」
私が2001年にオーストラリア生活を始めた当初は電子書籍なんてものはなく、読書といえば紙の本だけでした。
当時は後で紹介する日本の本屋さんはシドニーにはなく、自分で持ってきた2,3冊の本と日本人の友達と貸し借りした本、日本人向けのフリーペーパーしか日本語の活字に触れることができなかったんです。
暇なとき、電車で移動時、夜、寝る前は本を読んで過ごしていた私は「やばい、オーストラリアに来たら読む本がない!」と焦りました。
かといって、英語の本だと頭に入ってこない、、、、やっぱね、縦書きの日本語じゃなきゃダメなんです。
だから、仕方なく読み終えた本を繰り返し読むようになりました。
そこで気づいたのですが、本って1回読むだけじゃぜんぜん頭に入ってないんだな、と。次の展開や結末がどうなるかわかっている小説でも2回目、3回目は新たな発見があるんです。
その後、シドニー市内のど真ん中に紀伊国屋、日本の古本屋がオープンして日本の本が簡単に手に入るようになりました。(でも、お高いんです。輸入品だからしかたないんですけどね)
それでも私は手元にある本を何度も何度も繰り返して読んでいます。そのほとんどは一時帰国の時に日本で買ったものや実家からくすねてきたもの。
飽きるどころか作家への愛がどんどん深くなり、彼ら・彼女らが描く世界の一員になれる感覚が「再読」にはあるんです。
電子書籍も利用していますが、好きな作家の本や繰り返し読みたい気持ちを前向きにしてくれる本は本棚に置いておきたいので紙の書籍を買っています。
繰り返し読んでいる私の愛読本
リビングに置いてある小さな本棚に詰まっている本の一部を紹介します。他人が何を読んでるかってちょっと気になりません?私は初対面の日本人には「好きな作家」や「最近読んだ本」を聞くクセがあるんです。
江國香織
この人の本は電子書籍で読むべきではない、と勝手にルールを作っている作家の1人が江國香織さん。
ごくありふれた風景を特別な瞬間として切り取る描写がすーっと心に入ってくるんです。何を読んでも「あー、江國ワールドだ」と思いながらページをめくるのが至福の時。
飛行機に乗る時、江國さんの小説は必ず機内持ち込み用バッグに入れています。非現実的な空間と彼女の紡ぐ文章の相性がとてもいいんです。
ミニマリスト・スペースクリアリング系
物の管理や整理整頓が苦手なので「荷物減らす系」は事あるごとに読み返しています。スペースクリアリングは西洋風の風水で「お部屋の浄化」で心地よく過ごすためのヒントが盛りだくさん。
余計なものはどんどん捨ててお部屋をすっきり保つことで運が良くなる、と信じています。
なにより物が少ないと何かと楽なので、面倒くさがりな私には都合のいい考え方なのです。
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引き寄せの法則系
胡散臭いと思われる方もいるかもですが、世界的な大ベストセラー「ザ・シークレット」で引き寄せの法則なるものを知り、「心の持ちよう」が自分に関わるすべてのことを引き寄せるのだ、と腑に落ちました。
何かを成し遂げたい時や物事が停滞して上手くいかない時、何度も手にとる本たちです。
phaさんのニートノウハウ
仕事を辞めようか考えていた時に、背中を押してくれたのが「pha(ファ)さん」の「ニートの歩き方」この本のおかげで私は「別に働かなくてもいいんだ」と前向きに開き直ることができました。
phaさんはたくさんの本を執筆されていますが、彼が発するメッセージに影響を受け、勇気づけられ「私も好きなように生きていこう」と思えたんですよね。
キンドルの電子書籍で読んでましたが、「これは本棚に置いておきたい」と思い、紙の書籍を購入しました。
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まとめ
シドニーでも日本の本は買えるのですが割高感がいなめないので、一時帰国の時に本屋やAmazonでまとめ買い。そして、ボロボロになるまで何度も繰り返し読みます。
日本の本が気軽に手に入る環境にいる方も、本は再読してみると新たな発見がありますし、その時の自分の心境によって受け止め方も異なります。
読む本がないなぁと思ったら、新しい本を買う前に本棚に入っている本をもう一度読み返してみてはいかがでしょう!?