何をするにも面倒くさい、億劫、不安な気持ちが続く、いつも憂鬱、悲観的、疲れやすく、夜もよく眠れない、食欲がない、、、
留学生活をスタートさせてみたら、なんだか気分がすぐれない、ということは珍しいことではありません。
クラスメイトや先生に会うのが億劫だ、勉強に集中できない・学校を休みがちになった、など留学生活、日常生活に支障が出始めたら、ちょっと立ち止まってみてください。
体が疲れるように、心だって疲れます。
希望に満ち溢れたイメージのある海外留学ですが、海外生活のストレスから発症してしまう「うつ病」もしくは「うつ病らしき症状」
今回は、留学中の心の不調の理由とその対処法についてお伝えします。
もくじ
海外留学中に心が疲れる理由
理想と現実のギャップ
たくさんの期待を胸に海外生活を始めてみたものの、思い描いていた自分になれない、とストレスを感じてしまいます。
「英語がどんどん上達して、外国人の友達と知り合う」「英語を使って現地で働く」「外国人のシェアメイトとシェアハウスで楽しく暮らす」など、海外生活で実現されると考えていた理想の生活がなかなか実現できない、と悩んでしまう方もいます。
理想と現実のギャップが大きければ大きいほど、「自分はだめな人間じゃないか」「努力が足りないのではないか」と自分を責めたり、自信をなくてしまい、気持ちが落ち込んでいきます。
環境の変化
住環境の変化、使用する言葉の変化、人間関係の変化、生活様式の変化、気候の変化など、留学を始めたころは、たくさんの変化に対応していかなければなりません。
短期の旅行の時なら楽しめるこれらの変化でも、「生活」となると、その一つ一つが小さな負担となり、最終的に心と体に大きな負担と感じることもあるでしょう。
うつ病の発症と環境の変化は深く関係しています。留学生活が落ち着いてきたかな、という時期にいっきに心の疲れが押し寄せることも。
人間関係・恋愛関係
国が違うと習慣や価値観が異なるので、日本の常識は通用しません。ホームステイやクラスメイトとの付き合いかたでストレスを感じる場面も多々あります。
特にシェアハウスでの人間関係は早々に解決をしないと、「住環境がストレスまみれ」はメンタルが強い人でもきつい。
また女性は恋愛関係でつまづいてしまう方が多い印象です。
ちょっとこれは大げさな例ですが、参考までに。
ホームシック
海外に行くのが初めての人や、留学に行くまでずっと実家で暮らしていた人はホームシックになりやすいです。ふとした時に孤独感を感じ、日本の家族、友人、恋人のことを思い寂しさが募ってしまいます。
程度の違いこそあれ多くの留学生が経験するホームシックですが、症状が深刻になるとうつ病の引き金になる可能性が高くなります。
留学先でうつ病らしき症状が出たときの対処法
専門家へ相談
臨床心理士、心理カウンセラーといった心の不調を専門とする機関に相談するのが一番の対処法です。
日本と比べ、海外では比較的気軽にカウンセリングを受ける傾向があるので、「このくらいだったら大丈夫」「これは自分の弱さだから」と自己判断せずに、専門知識を持った第三者に客観的に判断してもらいましょう。
話を聞いてもらうだけで、気が楽になることもあります。
日本語を話す心理カウンセラーや海外留学保険、海外旅行保険が適用するクリニックに、「ちょっと話をきいてもらおう」くらいの軽い気持ちで相談に行ってみてください。
また、オンラインのカウンセリングであれば現在の場所を問わず受けることができます。
あなたに必要なのは不安な気持ちや感情を吐き出すこと。
話すことが苦手・抵抗がある方は文章(チャット)で話を聞いてもらえます。第三者からの客観的なアドバイスを聞いてみるのも解決の糸口になるかもしれません。
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留学エージェントの担当カウンセラーに相談
日本から留学エージェントを利用して留学をされた方は、「出発前からあなたを知っている存在」=担当の留学カウンセラーに相談されるのも一つの手段です。
留学エージェントの業務は留学の手続きだけに留まらず、「生活相談」や「生活サポート」にも力をいれている会社も多いので、現地にオフィスがあるエージェントであればオフィスに立ち寄ってみましょう。
「この人とだったら留学以外のことでもおしゃべりできる」という留学カウンセラーを見つけることができれば、留学生活も安心ですね。
日本人留学生と話す
留学生の中には、日本人留学生との関わりを持たない、と決めて、英語でのコミュニケーションのみで現地生活をされている方もいます。
英語力のアップには素晴らしいことかもしれませんが、心が弱っている時は同じ立場である日本人留学生と交流してみることで、解決の糸口が見えるかもしれません。
同じ日本人であれば、海外生活での不満や生活の中での不便なことなど、共感ポイントもたくさんあるでしょう。母国語でのおしゃべりは思いのほか心を軽くします。
親へ相談
未成年の方や、留学費用を親に出してもらった方は、親へ相談しましょう。「心配かけたくない」という気持ちもあるかもしれませんが、「どういう思いで海外生活をしているか」は本音で報告しておきましょう。
お金を出してもらっている間は、親も子どもの行動に口を挟む権利があるし、子どもも親に心配をかけていいんです。
子どもの性格や行動パターンを一番よく知っているのは親です。正直に今の状況を話すことによって、思いがけないアドバイスで心の緊張が緩むきっかけとなるかもしれません。
一時帰国する
長期留学をされている方限定ですが、にっちもさっちも行かないくらい不安や寂しさが募った時は、夏休み、冬休み等の長期休暇を使って一度日本に帰りましょう。
日本で気持ちをリセットし、家族や友人たちと心の底からリラックスできる時間を持つことで、新たな気持ちで留学生活に戻れる可能性も。
一度、「留学」や「海外生活」のことを忘れて、日本でおいしいものを食べながらぐーたら過ごしてみてください。
外出する(日光を浴びる)
平日は学校と滞在先との往復、週末は家に引きこもってネット生活、そんな毎日ですと、日光を浴びる時間が極端に少なくなります。
何が問題かというと、日光を浴びることによって作り出される神経伝達物質の「セロトニン」が減少してしまうことです。セロトニンは別名「幸せホルモン」不安やイライラ、不眠などを改善させるホルモンとして知られています。
日照時間の少ない地域では、他の地域と比べうつ病の発症率が高いのは日光を浴びることによって生成されるセロトニン不足です。
「眠れない」「いつも不安な気持ちだ」という方は、適度な日光を浴びることを心がけてみましょう。
今の感情を書いてみる
その日に思ったこと、考えたことを書いてみることも効果があります。
誰かに対面で自分の感情を説明するのは至難の業です。日記は誰も読まないものなので、正直に感情をぶちまけてみましょう。「上手に書こう」と思わずに、書きなぐってしまってOK。
自分の感情や思いをぶちまけることで、ネガティブな思いの解放・浄化に繋がり、ストレス解消となります。
留学途中で帰国という選択
うつ病だけに限らず、様々な理由で、志なかばで留学生活に終止符を打つことも、それはそれでいいんじゃないかと思います。
また留学したいという気持ちや環境が整った時に、再度挑戦する機会はいくらでもあります。
その時に「留学した」という経験は大きな武器。
こーんな面倒くさい留学手続きも2回目だったら難なくこなせるでしょう。
留学先からの「卒業証書」や「修了証書」がなくても、日本から出たことのない日本人にとっては、「留学経験がある」というだけで、「ちょっとすごい人」
だから、「自分には努力・能力が足りなかった」とか、「留学生活を続けられる根性がなかった」と、自分を責めないでくださいね。
「うまくいったこと」より、「うまくいかなかったこと」からの方が学ぶべきことがたくさんあるんですよ。「心のケア」の大切さを知ったことだけでも、留学の大きな収穫です。
まとめ
環境が変われば心に普段以上の負担がかかるのはごく当たり前のことです。
努力や根性では済ませられないこともある、ということを理解し、周りのサポートを利用しながら心身ともに健康な留学生活を送っていただきたいと思います。
頑張り屋で人に甘えることが苦手なあなたは自分を追いつめていってしまうんです。
「自分は大丈夫」と思わずに「つらい」「不安」「悲しい」といった気持ちが心と体を支配してしまう前に、気軽にカウンセラーに話をきいてもらいましょう。
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