美容院が苦手なので、ヘアスタイルあまり手入れをしなくてもいい黒髪のおかっぱにしています。女性にとってはヘアサロンは癒しの場所、キレイになる場所。
私は女ですが、どうにもこうにも美容師さんとの会話が苦手で、美容院からどんどん遠ざかる暮らしをしています。
わかりますよ、美容師さんも会話をしながら、お客さんのライフスタイルや趣味や仕事内容を知って、それらに合ったスタイルを提案していくってことくらい。
でも、「今日はお仕事はお休みですか?」とか「ブローしていますか?」とか「彼氏、オージーですか」とか「今日はこれから予定ありますか?」とか「シドニーでおすすめの飲茶レストランは?」とか。
そんなおしゃべりをしにここにきたんじゃないの。
と、思ってしまう私はやっぱり社会不適応者なのか。
それほど親しくない人との雑談ができなくて、
美容師さん→当たり障りのない質問
私→答える
結果、話膨らまず、会話弾まず。
担当してくださった美容師さんにも申し訳ないと思っています。
シャンプー終わったあとの「おつかれさまでしたー」の合唱もいらんて。
私に余計な労力を使わなくていいので、切ってくれればそれでいいのに、、、。
「美容院苦手」となってしまうのは私の性格だけでなく、海外独自のヘアサロン事情のせいもあるんで、そのへんも含めてお話していきますね。
オーストラリアの美容院事情
自分のことを少しでもわかってくれる美容師さんがいれば、毎回その方を指名すればよいのですが、オーストラリアの美容院ってワーキングホリデーの若い子たちを雇って、悪く言えば人材を安く使いまわしている現状があります。
きっとワーホリ制度を実施している国は同じような状況なのではないでしょうか。
オーストラリアのワーキングホリデービザは同一雇用主の元で6か月間しか就労ができないという規則があるので、「あ、この美容師さんいいな」と思って、次回、指名しようとしても、もうその美容院にはいない、ということがよくあるのです。
店長や立場が上の方であればずっとそのサロンにいらっしゃるのでしょうが、普通の美容師さんに比べ「技術料」がお高く、さらに「指名料」までとられてしまう。
しかも、私の偏見ですが、海外に長く在住している中年ってなんだか面倒くさそうじゃないですか?
(私も長くシドニーに在住してる中年なんでいろいろ面倒くさい人です)
だから、指名なしで美容院に行って、毎回「はじめまして」の若い美容師さんに切ってもらってたのですが、たびかさなる自己紹介的な雑談がもういやになってきて、
「すみません、日本の雑誌、読ませてもらいます」と宣言し、
そこまで興味のないファッション雑誌を読むふりで対処してきました。
だったら、オーストラリア人経営のヘアサロンに行けば?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、西洋人と東洋人ってぜんぜん髪質が違うので、やっぱり日本人の髪質に慣れている日本人の美容院が安心なんです。
私、奥二重で鼻も低く、顔がのっぺりしているので、メイクアップアーティストのオージーに「クリエイティブ心を刺激される顔」と表現されたことがあるんですよ。
だから、Theアジア人顔の私がオージー美容室に行って、計らずもオージー美容師のクリエイティビティを助長させてしまったら、エキセントリックな髪型になってしまうのでは、、、という不安もあります。
1年間、髪の手入れをほっといた結果、同居人から提案が
美容院に行かなくなって1年。手入れをしなくても、別にいいんじゃね?と思い始めた頃、パートナーから、「美容院行かないの?」との質問。
行くのが面倒くさい理由を言うと、
「だったら10ドルカットに行ってみたら?」との提案が。
「日本のホラー映画にでてくる女の人みたいになっているよ」との感想も。
さだこ?
ねぇ、さだこのこと言ってる?
10ドルカットは日本でいう1000円カットみたいなところで、純粋に「カット」するだけ。うちの近所の10ドルカットは男性10ドル、女性15ドル。
おしゃべりもなく、飲み物やシャンプーといったサービスもないヘアサロンです。美容師もシンガポール人や香港人といった、わりと日本人と髪質が似ているお国の方々。
パートナーはいつも10ドルカットで髪を切っています。週末に髪を切ってくる、というので様子を見に行ってみることに。
私「どんな髪型にするの?」
パートナー「EXILEみたいな、横を刈り上げてトップは長めにしたいんだ」
※彼は最近EXILEを覚えたので、実はよくわかっていない。私もよくわかっていない。
そして10ドルカットに到着し、香港人の美容師さんにEXILEのメンバーの誰かの画像を見せカット開始。
余計なおしゃべりがないぶん手の動きが速い!
お~、これは私にぴったりの場所ではないか!?
と思った矢先、
さっぱりした表情の彼の髪型はEXILEには似ても似つかないし!
しかも、この髪型って、北の将軍様スタイルじゃ、、、
というわけで、10ドルカットはリスキーと判断を下しました。
今後の対処法
1.セルフカットを習得する
セルフカットの方法を紹介している動画を見て習得しようか。数年後にはカリスマ美容師になってる可能性だってなきしもあらず。
でもモチベーションはまったく湧かないし、ぶきっちょだから無理だ。
2.同居人、シェアメイトに切ってもらう
この2人にも期待はできないなぁ。忙しそうだし。なんであんたの髪切んなきゃならないの?という素朴な疑問をぶつけられそう。
3.我慢できるところまで伸ばす
髪が伸びまくろうが、見た目がみすぼらしくなろうが、命にかかわることはありません。それに人に会う機会もそんなにないし。(現在、無職・引きこもり)問題は髪が長くなるとシャンプーやドライヤーかけるのが面倒くさいんだよな。
4.美容師の資格はあるけど仕事してない人に家に来てもらう
これが一番現実的か。自分のアジトだったら美容師さんとも気後れせずに最低限の話ならできるような気がする。外出も億劫だし。しかし、どうやって見つければいいんだろう。
まとめ
「髪の毛がはえる薬」があるんだから、「髪の成長が遅くなる薬」をそろそろ偉い人が開発してくれればいいのに、と常々思っています。
美容院だけでなく、エステやマッサージも「話しかけられるの苦手」という理由で行っていません。
お店の方もサービスの一環として「会話」を提供していることはよくわかるのですが、聞かれたことに応えたり、相手の話に相槌を打ったりするのが「義務」って感じがしちゃって、「休みの日なのになんでこんな気疲れしてるんだろう」と。
美容師さんに限らず、人と接したり会話したりが面倒なので、知り合いや友達に誘われないように細心の注意を払いながら暮らしています。