食品ロスは世界的な課題となっています。
オーストラリアも例外ではありません。
私たちの暮らしの中で発生する食品廃棄物を減らすことは、環境保護だけでなく家計の節約にもつながります。
本記事では、オーストラリアの食品ロスの現状と、個人でできるフードロス対策について詳しく解説します。
もくじ
オーストラリアの食品ロスの現状と要因

オーストラリアでは年間760万トン以上の食品が廃棄されており、一人当たり312キロに相当します。
特に家庭からの食品廃棄が全体の約30%を占めており、過剰な買い物や食品の適切な保存ができていないことが主な原因とされています。
また、食品ロスによる経済的損失は年間200億豪ドル以上とも言われており、環境への負荷も深刻な問題です。
オーストラリアにおける食品ロスの主な要因は、
- 過剰購入:計画なしに買い物をすると、消費しきれずに廃棄される食品が増加。
- 保存方法のミス:冷蔵・冷凍の管理が不十分で、食品が傷みやすくなる。
- 外食産業での廃棄:レストランやカフェでは、大量の食品が廃棄される。
- 規格外商品の廃棄:見た目が悪いだけで売れ残る野菜や果物が多い。
(参照:Reducing Australia’s food waste- Department of Climate change,Energy,the Environment and Water)
このような食品ロスを削減するために、個人でもできる対策を実践することが大切かと思います。
個人でできるフードロス対策
オーストラリアで簡単&お得に実践できるフードロス対策を紹介します。
1. 賞味期限切れ間近の割引シールが貼ってある商品の購入

日本と同じく、オーストラリアでもスーパーやコンビニでは、賞味期限が近い商品に「割引シール」が貼られることが多くあります。
これらの商品を購入することで、
- 食品ロスの削減に貢献できる
- お得に買い物ができる
- 計画的に消費すれば無駄を防げる
ヨーグルト・パン・お肉・野菜・お惣菜などは賞味期限が短いため、割引商品をうまく活用しましょう。
2. 賞味期限切れ間近の商品を扱うショップの利用
オーストラリアには、賞味期限が近い食品や規格外商品を専門に扱うショップがあります。
例)
- Beyond Best Before
- OzHarvest Market
このような店舗では、品質に問題のない商品を格安で購入できるため、環境にもお財布にも優しい選択ができます。
NewtownのBeyond Best Before、週末のお出かけのついでによく訪れます。商品によっては70%以上の割引があったりするんで、かなりお得なお店です。
>>賞味期限が近い食品を激安で販売!シドニーの「Beyond Best Before」
3. 冷凍食品の活用

食品の保存期間を延ばすために、冷凍食品・冷凍保存を積極的に活用しています。
- 余った食材を冷凍すれば、長期間保存可能
- 調理済みの食品も冷凍すれば時短にも役立つ
- 食材を計画的に消費できるため無駄が減る
パン、野菜、果物、肉・魚、スープやカレーなどは冷凍保存に向いています。
4. 無駄を省ける計り売りの利用

スーパーや市場では、必要な分だけ購入できる計り売りのコーナーを活用するのもおすすめです。
The Source Bulk Foodsのような店舗では、ナッツやシリアル、調味料などを少量から購入できるため、過剰購入を防げ必要な分だけ買えるので食品ロスが減ります。
5. Too Good To Goアプリでお得に売れ残り品を購入

(画像出典:Too Good To Go公式サイト)
Too Good To Goは、デンマーク発のフードロス削減アプリで、飲食店や小売店が販売しきれなかった食品を消費者に割引価格で提供するプラットフォームです。
オーストラリアでは、2024年8月にメルボルンでサービスを開始し、現在はシドニーなど他の都市にも展開しています。
利用方法:
- アプリのダウンロード:App StoreやGoogle PlayからToo Good To Goアプリをダウンロードします。
- 店舗の検索:近隣の参加店舗(ベーカリー、カフェ、レストラン、食料品店など)をアプリ上で探します。
- サプライズバッグの購入:各店舗が提供する「サプライズバッグ」を割引価格で購入します。このバッグには、その日の余剰食品が含まれており、中身は受け取るまでのお楽しみです。
- 受け取り:指定された時間内に店舗を訪れ、購入したサプライズバッグを受け取ります。
公式サイトからもアプリをダウンロードできます▶Too Good To Go
6. コンポストの使用

食品廃棄物を減らすために、自宅でコンポストを利用するのも効果的。
生ゴミを堆肥化し、家庭菜園の肥料として再利用できます。
オーストラリアの自治体では無料でコンポスト容器を提供することもあり、我が家も自治体から配布されたものを使用しています。
野菜の皮や果物の残りなど、自然由来の生ゴミをコンポストに活用しましょう。
まとめ:オーストラリアのフードロス対策
食品ロスを減らすためには、一人ひとりの意識が重要です。
賞味期限切れ間近の商品を活用する 計り売りや冷凍保存で無駄を削減 「Too Good To Go」などの便利なアプリを活用する コンポストで生ゴミを再利用する等、簡単かつお得な方法がたくさんあります。
環境に優しく、経済的にもメリットがあるフードロス対策を、ぜひ日常に取り入れてみましょう!
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