【国際交流】豪タスマニア州ホバート市と静岡県焼津市の姉妹都市提携

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私は静岡県焼津市で生まれ育ち、現在はオーストラリア・シドニーに住んでいます。

 

故郷・焼津市とオーストラリアのタスマニア州ホバート市が姉妹都市であることを知ったとき、二つの港町をつなぐ歴史と人々の交流に興味を持ちました。

 

今回は、その背景、焼津とタスマニア・ホバート市の交流についてお伝えします。



焼津市とホバート市が姉妹都市になった理由とは?

静岡県焼津市とオーストラリア・タスマニア州ホバート市は、1977年に姉妹都市提携を結びました。その背景には、焼津の遠洋漁業とホバート港の関係があります。

 

焼津市は日本有数の漁業都市であり、多くの漁船がオーストラリア近海でマグロ漁を行っています。

 

ホバート港は漁船の補給や乗組員の休息のための重要な寄港地となっていました。

 

最盛期には年間100隻以上の漁船がホバート港に立ち寄り、自然と両都市の交流が生まれました。

焼津市とホバート市の共通点と魅力

焼津市とホバート市は、共に「海と共に生きる港町」であるという共通点があります。

 

  • 焼津市:マグロをはじめとする水産業が盛んな港町で、日本国内でも有数の漁業拠点。
  • ホバート市:オーストラリアのタスマニア島に位置し、漁業や海洋研究が盛んな地域。

 

また、ホバート市は美しい自然と豊かな観光資源を持ち、世界遺産にも登録されているタスマニア原生地域への玄関口としても知られています。

焼津市とホバート市の交流活動

姉妹都市提携以降、焼津市とホバート市は多岐にわたる交流を行っています。

教育・学生交流プログラム

  • 焼津市の中学生がホバート市を訪れる「ホバート短期学生派遣事業」では、現地の家庭にホームステイしながら英語や異文化を学ぶ機会を提供。

文化交流・イベント

  • ホバート市の王立植物園内に「日本庭園」が設けられ、日本の文化が紹介されている。
  • ホバート市の学生が焼津市を訪れ、茶道などを通じ交流を深めた。
  • 両市で開催されるイベントでは、お互いの特産品や文化を紹介するブースが設けられることも。

【参照リンク】姉妹都市・ホバート市の中高生が焼津で文化交流

焼津市とホバート市の姉妹都市交流の未来

2022年には、姉妹都市提携45周年を迎えました。

 

市内の小中高校がホバートの各学校と姉妹提携を結び、ロータリークラブやライオンズクラブの姉妹クラブ提携も進められました。

 

長年の交流を支えているのが、「焼津・ホバート友好協会」です。

 

同協会は、市民による派遣や受け入れ、特に中高生を対象とした短期学生派遣を昭和63年(1988年)より実施しており、ホバート市からの学生受け入れ事業も行っています。

まとめ|焼津市とホバート市の姉妹都市交流がもたらすもの

焼津市とホバート市は姉妹都市の関係を超え「海を通じた特別な絆」で結ばれています。

 

日本とオーストラリアをつなぐこの姉妹都市の関係が、今後も世代を超えて受け継がれていくといいなと思います。