イースターといえば、チョコレートの卵やウサギ(イースターバニー)が定番ですが、オーストラリアでは「イースタービルビー(Easter Bilby)」が登場します。
これは、環境保護の意識が高まる中で広まった、オーストラリア独自のイースターの習慣です。
もくじ
イースタービルビーとは?
ビルビーはオーストラリア固有の有袋類で、長い耳とフワフワの体が特徴。
生息地の減少や外来種による影響で絶滅危機に瀕しており、その保護活動の一環として「イースタービルビー」が誕生しました。
チョコレートメーカーや動物保護団体が、売上の一部をビルビー保護に寄付するなど、消費を通じて支援ができる仕組みもあります。
なぜウサギではなくビルビー?

オーストラリアでは、野生のウサギが環境に深刻な被害を与えているため、イースターバニーに代わる存在としてビルビーが選ばれました。
ウサギは農作物を荒らし、生態系を崩す厄介者として扱われることもあります。
そのため、イースターのシンボルを「害をもたらす動物」から「守るべき動物」へシフトさせました。
イースタービルビーの楽しみ方
- イースタービルビーのチョコレート
スーパーやお菓子店では、ウサギ型ではなくビルビー型のチョコレート が売られ、購入することで環境保護に貢献できます。
- ビルビーについて学ぶ
子どもたち向けに、学校や動物園でビルビーの生態や環境問題について学ぶプログラムもあります。
- 寄付や支援活動
ビルビー保護団体への寄付や、ビルビーの保護プロジェクトを支援することも、イースタービルビーの文化の一環です。
HAIGH’S Chocolatesのイースタービルビー

オーストラリアの老舗チョコレートブランド「HAIGH’S(ヘイグス)」は、イースタービルビーの代表的なメーカーのひとつです。
HAIGH’Sは1992年からビルビー型のチョコレートを販売し、その売上の一部を野生ビルビー保護活動に寄付しています。
高品質なチョコレートと可愛らしいデザインが特徴で、イースターシーズンには特に人気の商品となっています。
Haigh’s Chocolatesは、1995年以降、チョコレート製品からウサギ型を完全に廃止し、ビルビー型のチョコレートに切り替えました。
また、HAIGH’Sは環境に配慮した取り組みを積極的に行っており、パッケージにもサステナブルな素材を使用するなど、エコフレンドリーな姿勢を貫いています。
オーストラリアならではのイースターギフトとして、HAIGH’Sのイースタービルビーを選ぶのもおすすめです。
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オーストラリアらしいイースターを楽しもう!
イースターといえばウサギ、というイメージが強いですが、オーストラリアではビルビーが主役になることも。
環境保護の視点から生まれたこの習慣は未来の自然を守るための大切なメッセージを含んでいます。
今年のイースターは、オーストラリアならではの「イースタービルビー」を取り入れてみてはいかがでしょうか?