2024年から続くオーストラリアの卵不足は2025年に入ってもまだ解消されていません。
地域差はありますが、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州でその傾向は顕著です。
もくじ
オーストラリアで卵が品薄!スーパーでは購入制限も
大手スーパーのコールズやウールワースでは、卵の購入制限が実施されており、1人あたり2パックまでといった制限がかかるケースも。
卵売り場には上記画像の注意書きが配置してありました。
ふだん何気なく買っていた卵が、今や「貴重品」となっています。
卵不足の原因は?2024年の鳥インフルエンザが影響
現在の卵の供給不足の主な原因は、2024年中頃に発生した鳥インフルエンザの大規模感染。
ニューサウスウェールズ州やビクトリア州で約200万羽の鶏が殺処分され、生産量が大幅に減少、オーストラリア全体の卵供給に深刻な影響が出ています。
さらに、オーストラリアでは近年、動物福祉の観点からケージ飼いの卵を減らし、放し飼いや平飼いの卵への移行が進みました。
動物福祉の動きは倫理的には評価されていますが、短期間での変化が生産量の減少を招き、供給不足をさらに悪化させる要因となっています。
スーパーの卵売り場は空っぽ?価格高騰の影響も
私自身もスーパーで卵の棚がほぼ空になっているのを何度も目にしました。
特に週末はすぐに売り切れるようで、買いたいなら早め(お昼前には)に行かないと手に入りにくい状況です。
価格も上昇しており、以前は3~4ドルで買えた卵が、現在は6~7ドル、場合によっては10ドル近いことも。
卵は日常的に使う食材だけに、家計への負担も大きくなっています……
比較的、卵が買いやすい場所と代替策

一般的なスーパーマーケットが卵が品薄でも、野菜や果物を販売する市場では卵は比較的安定して供給されています。
(それでも早めに出向くことに越したことはありません)
先日、Flemington Marketで卵を購入してきました。
▶シドニーで野菜を安く買える巨大市場「Flemington Market」(フレミントンマーケット)
卵の代替品をうまく活用することも一つの解決策です。

(画像出典:McKENZIE’s)
お菓子やパン作りの際は植物性のエッグリプレイスメント(卵代替品)で代替するのも一つの方法です。エッグリプレイスメントはスーパーマーケットで売っています。
オーストラリアの卵不足、いつ解消する?今後の見通し

専門家によると、卵の供給不足は今後半年から1年ほど続く可能性があると指摘されています。
しばらくは卵の入手が困難な状況が続きそうですね。
(参照URL:Egg shortages, supermarket limits continue as strong demand puts pressure on supply chains)
まとめ:卵不足の影響は大きいが、なんとか乗り切りたい!
オーストラリアでの卵不足は、鳥インフルエンザの影響と動物福祉の意識向上による生産変化が大きな要因となっています。
スーパーでは品薄や購入制限が続き、価格も高騰。
代替品の活用や料理の工夫を取り入れることで、この状況を乗り切っていきたいと思います。今後も卵の供給状況に注目しつつ、柔軟に対応していきましょ!