オーストラリアで「猫嫌い」を「猫好き」に変える試みが始まったと聞いたとき、思わず興味をそそられました。
キャットフードメーカーの取り組み「The Cat Conversion System」について紹介します。
もくじ
キャットフードメーカーの「猫好き」を増やす取り組み

WHISKAS®(ウィスカス)は、オーストラリアで「The Cat Conversion System」(キャット・コンバージョン・システム)という革新的なプログラムを開始しました。
この取り組みは、自称「猫が苦手」な人々に、2週間の猫の一時預かり(フォスター・里親)体験を提供することで、猫への認識を変え、猫好きに転向させることを目的としています。
この活動を通じて、保護施設にいる猫たちの里親探しを促進する狙いもあります。
【公式サイト】The Cat Conversion System
オーストラリアには猫が苦手な人が多い?データで見る実態

WHISKAS®が実施した調査によると、オーストラリア人の15%が「猫が嫌い」と答えていますが、そのうち74%は実際に猫を飼ったことがないことが判明しました。
つまり、多くの人が猫についての固定観念を持っているものの、実際の経験に基づいていない可能性が高いのです。
また、現在オーストラリアのシェルターには約39,000匹もの猫が保護されており、ネコへの誤解を解くことは、猫たちの新しい家を見つけるためにも重要な課題となっています。
「キャット・コンバージョン・システム」とは?猫との2週間お試し生活

WHISKAS®の「キャット・コンバージョン・システム」では、猫が苦手な人に2週間のフォスター体験(お試し同棲)を提供します。
このプログラムの概要は、
■9 Lives Project Rescue や Hills Cat Rescue などのレスキュー団体と提携し、参加者にぴったりの猫をマッチング。
■WHISKAS®のキャットフード割引
■猫の世話に関する専門的なアドバイス、専用のカスタマーサポートが含まれた「キャット・コンバージョン・キット」を提供
実際にこのプログラムの効果を示す例として、犬派だったトラック運転手の男性が挙げられます。
彼は当初、猫に興味がなかったものの、「キャット・コンバージョン・システム」を通じて6か月の子猫・ボブを預かりました。
猫が思った以上に遊び好きで愛情深いことに気づき、猫への印象が大きく変わったそうです。
(参照URL:New Whiskas program aims to ‘convert’ Aussie cat haters into cat lovers)
「猫嫌い」を募集したSNS戦略が成功
キャンペーンは「猫嫌い募集」と大胆な宣伝文句から始まり、真のメッセージを明かす前に好奇心をかき立てました。
関心のある参加者は数週間猫を里親として引き取るよう招待され、プレッシャーを感じることなく猫が実際にどんなものかを知る機会を得ました。
また、TikTokでは「猫嫌いアルゴリズム」を使って猫の動画をスキップする人をターゲットにし広告を出稿。
ネコの魅力に対し疑念を抱いている人からの注目を集めました。
(参照URL:WHISKAS & AMV BBDO Turn Haters into Lovers with ‘Cat Conversion System’)
最後に:猫の魅力は触れ合ってみてわかる!
猫の魅力は「実際に触れ合ってみないとわからない」と思っています。
気まぐれに見えて信頼した相手には甘えん坊だったり、ツンデレな性格の奥に深い愛情あったり……
そんな猫のユニークな魅力を、このプログラムは多くの人に伝えるきっかけになるのではないでしょうか。
フォスターならいきなり飼うハードルも低く「ちょっと猫と暮らしてみる」くらいの感覚で始められるのも良い点。
このプログラムが広がることで、シェルターの負担軽減や猫の譲渡率向上にもつながることも期待できますね。
【公式サイト】The Cat Conversion System
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