国際恋愛・国際結婚をされている方はお付き合いの初期段階で、「笑いのツボが合わない」と感じた方が多いのではないでしょうか。
私の場合は、相手は華僑系(中華系)マレーシア人。
一緒に暮らす相手と笑いのツボが違うのは、ちょっときついな、、、と思い、同居開始と同時に様々な日本のお笑い芸人を見せて彼の「笑いのツボ」を探りました。
幸い、笑いのハードルが極端に低い人なので、彼のお気に入りの日本のお笑いを見せると腹筋が壊れてしまうんじゃないかと心配になるくらい大ウケです。
よく日本のお笑い芸人の動画を見たがるので、私の日本のお笑いへのアンテナは常に立てて、「外国人にウケ人、ウケない人」の見極めができるように心がけています。
マーレシア人パートナーが見たがるお笑い芸人は、
てな感じの会話が週末の夕方くらいによく交わされます。
私たちの共通言語は英語なのですが、英語のコメディ番組ってほとんど見ないんですよね。日本人の私にとっても、マレーシア人の彼にとっても、「え?なんでここでみんな大爆笑してるの?」と理解できない場面が多いのです。
お互いアジア人なので、その辺の感覚は似ているのかもしれません。
なぜ私たちはいわゆるアメリカンジョーク(オーストラリア在住ですが)が笑いのツボに入らないのでしょうか?
日本とは異なる海外のお笑いセンス
アメリカをはじめ、欧米のお笑いは「スタンドアップ・コメディー」という一人で舞台に上がり、おもしろいことをしゃべる形式が一般的。
アメリカもオーストラリアも、たぶん他の欧米諸国も移民を受け入れているから、様々な文化背景を持つ人々で国家が成り立っています。
だから、「お笑い」も移民、ローカル、みんなががおもしろいと思える「最大公約数」を狙った時事ネタや世間の風刺が多く取り上げられます。
一方、日本では2人、もしくは3人でコントや漫才が一般的なお笑いの形態です。「ボケ」「ツッコミ」という概念も日本独特のものです。
そして、島国の単一民族のため、「共感性」が生まれやすく、いわゆる「あるあるネタ」も笑いとなりますよね。
たとえば、こちらの過去エントリー、【国際恋愛あるある】これってうちだけ?マレーシア人男性にありがちなこと
マレーシア人の彼氏や旦那がいる方は、「あるある!」と共感していただけるかと思いますが、(共感できなかったからごめん)そうではない方にとっては、おもしろくもなんともないんです。
だから、日本のお笑いは「共通の経験・習慣」や「共感」が笑いに繋がる、という特徴があります。
同じ文化背景をもった単一民族の国・日本と、多文化国家のアメリカ・ヨーロッパでは人々に求められる笑いの性質は異なる、ということが、私がアメリカのジョークを理解できない大きな理由かと思います。
また、私たちはある程度の年齢まで自国で過ごしたので、コメディアンが話す英語の表面的な意味は理解できても、その言葉の裏に隠れている本来の意味をちゃんとわかっていないんですよね。
日本人にも外国人にもウケるお笑いの条件とは?
マレーシア人・タムタムとの暮らしの中で、私も彼も「おもしろい!」と思える「お笑いの共通点」がいくつか見えてきました。
それは、
- 見ていて楽しい気分になる
- 真似しやすい
- パロディーが作りやすい
- 単純で簡潔
- 見た目のインパクトがある
まさに、ピコ太郎のPPAP。
一度聴いたら忘れられない音楽にのせて、ド派手なおじさんが、ペンにアップルやパイナップルを差す、内容としてはこれだけなのに、世界中の人々の心をつかみました。
大半の外国人は日本語がわからないので、漫才やコント形式のお笑いはまず受け入れられません。だから、「ぱっと見」でおもしろいと感じることができる芸人さんが外国人に人気になります。
我が家の「お笑いタイム」は、冒頭の会話にもあった「アキラ100%」「ほっしゃん」「ピコ太郎」のほか、「とにかく明るい安村」(Youtueb公式チャンネルに英語版、タイ語版、韓国語版あり)や渡辺直美のライブ映像などにお世話になっています。(敬称略)
エスパー伊東や江頭2:50はややウケでした。(裸率高いな)
私は大好きです。
まとめ
外国人との恋愛や同棲、結婚をうまくやっていくコツは2人で楽しめるお笑番組やコメディー映画で一緒に爆笑できるように、「共通の笑いのツボ」をできるだけ早く見つけること。日常生活は「I love you」だけじゃ、いずれ飽きちゃいます。
私たちが「これが共通の笑いのツボだ!」と確信できたコメディ映画は、2001年公開・香港映画の「少林サッカー」でした。これは何度見ても同じところで大笑いしてしまう大傑作です。