2013年にマレーシア人の日本の観光ビザが免除されました。
そのニュースを聞いたとたん、
「日本へ行こう」と日本旅行を計画しはじめ、その後、毎年日本を訪れるようになった、マレーシア人パートナー・タムタム。
観光ビザが免除される前は、「日本へ行ってみたいけど観光ビザ取るのが面倒くさいな」と、複雑な手続きを億劫に感じていたよう。
外国人が日本を観光する時はどんな場所に連れて行けばいいんだろう?と考えたのですが、
「ふくちゃんの実家でのんびりすればいいよ」とのこと。
うちの周り、何にもないよ?
日本、初めてなんだから東京や京都に行こうよ。
と私が諭しても、
「ううん、静岡にいればいいよ」と、そこまで日本の観光地に興味を示さないタムタム。
毎年、日本を訪れているものの、主要観光都市はまだ周っていません。
毎回、静岡の私の実家に泊まり、父の車を洗車したり、私の従兄弟と飲みに行ったり、特別なことはしてないんですよね。
じゃ、この外国人は日本の何が良くて、毎回私の一時帰国についてくるんだろう?と思い、
彼がいつも行きたがる場所、食べたがるもの、楽しそうにしている場面をまとめてみました。
これから外国人パートナーが日本へ来るけど、どこへ連れて行けばいいか迷っている方の参考になれば幸いです。
セルフうどん、回転寿司、かつ丼
うどんに好みのトッピングを自分でのせていく、というスタイルがたいそう気に入ったようです。「チクワもある!いなり寿司もある!エビ天も!」といった具合に多種多様のサイドメニューに興奮。
回転寿司では、タッチパネルで注文したお寿司がおもちゃの新幹線が席まで運んでくれるのがおもしろいとのこと。
シドニーに戻ってから、友達に、
「日本のSushi Train(回転寿司)は新幹線が運んできてくれるんだ」と得意気に話していました。
実家の近所のカツ専門店は500円でかつ丼が買えます。
「こんな値段で、こんなにおいしいかつ丼が食べれるとは…」と感動し、お昼ご飯に食べたがりました。
リサイクルショップ
「日本のリサイクルショップはクオリティが高い!」と、何件ものリサイクルショップ散策欠かせないイベントとなっています。
確かに、オーストラリアのリサイクルショップは「購入は自己責任で」といった雰囲気満載で、なかなか購買意欲を刺激されません。
マレーシアのリサイクルショップは、彼いわく、
「ゴミしかない」とのこと。
それに比べれば、日本のリサイクルショップは商品も中古とは思えないほど綺麗で、店の雰囲気も明るくて、それなのにお値段が安い、と大絶賛しています。
スーパーマーケットの閉店間近の値下げ
夜になるとスーパーマーケットのお惣菜の値段が下がる、という事実を知ってから、
焼き鳥だの、から揚げだのを割引価格で買えることに喜びを感じているようです。
オーストラリアのスーパーマーケットには日本のように豊富なお惣菜コーナーがないし、夜になっても値段が下がらないから珍しいのだと思います。
割引シールを貼ってくれる店員さんを見かけると、
「ありがたいね、あのおじさんがシールを貼ってくれるんだね」と店員さんを神のようにあがめ、後ろをついて歩くというストーカーまがいの行動が始まります。
割引価格で買ったお惣菜とアサヒスーパードライでの晩酌が至福の時。
電化製品店
東京観光に出かけたとき、一番おもしろかったのが秋葉原だったそうです。
この時は私の両親も一緒に東京へ行ったのですが、電化製品に興味のない私と母はメイドカフェへ、タムタムと父は電化製品屋の散策、と別行動をしました。
メイドさんとの交流も日本ならではのアクティビティだと思うんですけど、電化製品の方が魅力的だそうです。
何時間も迷ってイヤホンを買いました。
電化製品屋の店員さんも、メイドカフェのメイドさんも英語や中国語は話せる方が増えてきたので、外国人観光客も言葉の壁を気にせずに楽しめる街ですね。
ユニクロ、100円ショップ、ドンキホーテ
オーストラリアにも日本の100円ショップのダイソーが進出しています。日本で100円の商品が2ドル80セント(約250円)で売っています。
だから、日本の100円ショップが割安に感じるんですよね。
「え?これも100円?!、2ドル80セントじゃないんだよね?」とウキウキしながらカゴいっぱい買い物します。
同じく世界進出しているユニクロもオーストラリアで買うと日本の2倍から3倍の値段。日本でヒートテックやリラコ、下着類はまとめ買いします。
ドンキホーテは一度入ったら最後、何時間にも及ぶショッピングが始まってしまう場所。最近ですと、羽田空港にもドンキホーテができ、飛行機にのる間際までお世話になっているお店です。
まとめ
外国人観光客が定番の観光地に興味があるわけではないんですよね。
タムタムの場合、観光というより「日本での暮らし」を体験するのがおもしろいようで、スーパーマーケットの品揃えを興味深く観察したり、親の車を洗車したり、自転車で近所を徘徊したり。
日本の観光地も素敵ですが、超庶民的な日本の日常生活を体験してみることも外国人観光客にとって目新しい経験かもしれませんね。
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