「赤は購買意欲を誘う」「青は気持ちを静める」「黄色の看板は注意をうながしてる」など「色彩心理学」と小難しい言葉を使わなくても、日常生活にも「色の持つ力」がしれっと浸透しています。
マーケティングの世界では赤、青、黒、白の4色が「販売色」と言われており、人々はついついその人に注目してしまう習性があるそう。意識したことなかったけど。
たしかに、
どうしても食べたい!というわけじゃないのに、ついつい買い物かごに入れてしまうものの代表格キャラメルコーン。赤いパッケージの仕業に違いありません。
というわけで、今回は色の持つ効果と商品パッケージに似たような色を使うのは紛らわしいよ、って話。
商品パッケージに色彩心理学を活用している例
色は私たちの心理や行動に影響を与えています。
身近な例で言いますと、このブログ。(商品パッケージじゃないけど)
当初は目の覚めるような鮮やかなオレンジ色をテーマカラーにしていました。オレンジのイメージは「元気」「明るい」「親しみやすい」
無職の面倒くさがり屋で人付き合いも苦手な女が思いつきで何か書いてるブログに「オレンジのイメージ」はちぐはぐだな、と違和感を覚え、現在の「くすんだピンク」にしてみました。
自己満足かもしれませんが、今はオレンジのときよりもしっくりきてるんじゃないかと思います。
●オレンジの商品パッケージといえばハッピーターン
「元気・明るい・親しみやすい」というオレンジの色の効果と商品イメージがぴったりつながっています。
●カレールーはパッケージの色で辛さが想像できる
黒は「高級感」「かっこいい」「「恐怖」といったイメージカラーです。
カレールーのパッケージが黒だったら、「大人用の辛いカレー」赤や黄色だったら「子ども用の甘口」と深く考えなくても判別できます。
不祥事を起こした雪印がイメージの払拭・再出発をめざし、赤いパッケージの牛乳(メグミルク)を発売しました。しかし、消費者の目を引くものの期待する販売数には達しなかった、というニュースがありました。
中身を連想させる色が商品パッケージの基本ということですね。
まぎらわしい商品パッケージは(オーストラリアの場合)
んで、ここから、我が家で時々おこる「似たり寄ったりの商品パッケージ」による失敗例。
リラックス効果がある「青」を商品パッケージに使用することで、心が落ち着く・清潔感といったイメージをアピールできます。薬や化粧品などに多く使われている色ですね。
日本だったらもっと多種多様な色を使って消費者にアピールするのかもしれませんが、私たちが住むオーストラリアの商品は「クリームだったら青でしょ!」という単純さ。
我が家にある「紛らわしい商品」を紹介しますね。
左:虫よけクリーム
右:日焼け止めクリーム
大きさとフタの色は違うけど、あわてて出かける準備をしているときは間違えそう。虫よけクリームを顔に塗るのは勘弁だな、、、。
左:足の裏やかかとのひび割れクリーム
右:筋肉痛の時に塗る冷却クリーム
ね?似てるでしょう。
だから、時々間違えてしまうんですよ。
実は昨日、ひび割れた足に塗る用のクリームをぬって数秒後、
「なんだか足が冷え冷えするなぁ」
なんて思ったら、やっぱり足に冷却ジェルを塗ってました。
ぼんやりしている私も悪いんですけどね。でも、まぎらわしいでしょう?そんなことない?
ハイパーリンク(ハイパーテキスト)はなぜ青なのか?
青つながりでもう一つ。
ハイパーリンクって青なんですよね。なんで?と疑問を抱くことがないくらいネットの世界では浸透している色の使い方なのではないでしょうか。
※ハイパーリンクってのはこれ。クリックすると他のページに飛ぶやつね。
マフィントップと唐辛子(このブログのトップページに飛びます)
青いアンダーラインの青文字は「クリックできる」という認識ですよね。
なぜハイパーリンクが青かというと、大きな理由は2つ。
①マイクロソフト社が膨大な数の色を検証し、「ユーザーが最も関心を持つ色は実際に青であることが分かった」と発表したこと。
②先天的・後天的色覚障害がある方でも青は他の色より見分けがつきやすい。(赤や緑は識別がしにくい)
ブログをやってる方は青のテキストは読者さんに「クリックできる」と勘違いさせてしまいやすいので、記事中のリンク以外の文字は青にしては避けましょう。まぎらわしいですからね。