イースター(復活祭)といえば、日本と比べ祝日の少ないオーストラリアで働く人々にとっては、
。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。 ゜ やったー!4連休だー! (オーストラリアではイースターの金、土、日、月は祝日です)
と大人は喜びをかみしめ、一方、子どもたちは
。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。 ゜やったー!イースターショーだー!エッグハントだー!
※イースターショー ⇒イースターの時にだけ出現するアミューズメントパークみたいなところ。遊園地と動物とふれあいが楽しめる。詳しくはこちら Sydney Royal Easter Show
ってな感じで、クリスマスやバレンタインと同系列で扱っていいくらいの盛り上がりを見せます。
でも、日本だといまいち盛り上がりに欠けてますよね。クリスマス、バレンタイン、ハロウィーンはすっかり定番のイベントになったのに、イースターってまだ浸透していない印象。
形はどうあれ、西洋の宗教イベントを日本風にアレンジしちゃうのって日本のお家芸なのに。
というわけで、今回は「なぜ日本にイースターが定着しないのか?」と考えてみました。
もくじ
日本にイースターが定着しないのは企業やマスコミの扇動が足りないから?
企業、マスコミが金になる、と判断しなければ海外のイベントは日本に定着しません。商品になるものがクリスマスやハロウィンと違って少ないから、という理由なのかな、と予想します。
イースターで連想されるものといったら、「たまご」「うさぎ」くらいでしょうか。お財布のヒモをゆるめる理由となる「非日常感」が足りませんよね。
クリスマスもハロウィンもバレンタインも、企業が本来の宗教的な意味をうまく排除して消費に促すことを巧みに行っていますが、イースターでは、販売促進される「商品」となり得るものが開発できないのかもしれません。
企業・マスコミの煽りがなければ、新しいコンセプトは定着しません。
イースターが日本に定着しないのはゴールデンウィーク前だから消費を避けているから?
1月=正月、2月=バレンタインデー、3月=ひな祭り、そして4月の消費戦略として「イースター」を定着させたいんだろうな、と思いますが、5月に訪れるゴールデンウィークにむけて消費者のお財布のひもは固くなっているのかも。
GWの旅行のために航空券や宿泊費などを事前に支払済みの方や、クリスマス、正月、バレンタインデーと浪費をしてしまった方はイースターだからといって、お金を使おうとするでしょうか。それも、なんだかよくわからないイベントに。
イースターに何をすればいいのかイマイチよくわからないから?
イースターイベントを開催している遊園地やリゾート地、ホテルなども増えてはきているものの、「何をすればいいのかわからない」という方が大多数ではないでしょうか。
クリスマス=ケンタッキー食べる、プレゼントを贈る、バレンタインデー=チョコレートあげる、ハロウィーン=コスプレでバカ騒ぎ、と、マスコミや企業の戦略がシンプルだったからこそ、日本で西洋のイベントが「日本風」にアレンジされて定着してきました。
イースターは「キリストが復活」のお祝い、という、かなり宗教色が強いイベント。
だから企業もマスコミも、「どう騒げばいいか」「何を買えばいいのか」「何を着ればいいのか」といった、具体的案が確定していません。
消費者も「イースターだからといって何をすればいいのかわからん」といった状態。
とりあえず、ウサギの着ぐるみでも着とく?
日本のイオンではイースター商戦に力を入れているみたいだけど、、、
イオンのイースターコーナーにはたくさんのお菓子が陳列されていました。
うーん、、、、イースターバージョンのパッケージの普段食べている定番のお菓子が陳列されているだけ?お菓子メーカーの「イースターだからといってどうすればいいのかわからない」という迷いを感じます。
お!イースターエッグのチョコレートもありました。この「カラフルエッグチョコ」以外はパッと見、イースター関連商品とは気がつかないかも。
「イースター=いつもとは違うパッケージになったお菓子を食べる行事」という雰囲気満載でした。
まとめ
個人的にはイースターより「ボクシングデイ」の方が日本で流行るんじゃないのかなーと思います。
スポーツのボクシングではなく、クリスマスの翌日にプレゼントの箱を開封する、というイベントなのですが、この日は大々的にお店やショッピングモールがセールをする日でもあるのです。
ボクシングデイについてはこちら⇒日本でも流行るか!? クリスマス翌日のボクシング・デーってなに?
イースターについては、今は日本に定着するかどうかの過渡期なのでしょうか。数年後には「日本風イースター」を祝う風習になっているかもしれませんね。
キリスト教のイベントではクリスマスと同じくらい重要なイースターが、日本でどのように変貌をとげるか楽しみです。