数年前、マレーシア人パートナー「タムタム」と一緒に日本に遊びに行った際の、
タムタムの初めてのおつかい in 日本
についてお伝えします。
出発前から、
と、なぜか張り切っていてました。
でも、彼の決意は固かったのです。
パートナーは今まで何度か日本を訪れていますが「単独行動」をしたことがありません。常に両親が車を出し、私が簡単な通訳をしていました。
そうか、「自立心」ってやつが芽生えたんだ、、、と我が子の成長のように嬉しくもあり、その反面、「大丈夫かな」と不安も入り混じる複雑な気持ちになったのです。
彼が日本で自立を目指してチャレンジしたあれこれを成長期としてまとめてみました。
生温かい目で見守っていただければ幸いです。
もくじ
はじめてのおつかい編:自転車でスーパーマーケットに行ってお買いものできたよ
私の実家に到着直後に、
と言ったところ、
(※母は自分のことを「マミー」と呼ぶ)
と、両親はタムタムの自立を阻むかのような過保護ぶり。
でもね、しかたないんですよ。うちの実家の周りってほんっと田舎なんです。最寄のスーパーやコンビニまで行くのにも車が必要なんです。
こんな感じ。
初めて実家に遊びにきたタムタムは畑のナスやキュウリを自然のものだと勘違いして、勝手に収穫しようとしたこともあったんです。
だから、目を離したら何をしでかすかわからない、ってのも不安要素でして。
と主張するタムタム。
それでも心配する父が「緊急連絡先」(うちの住所と電話番号)を書いた紙を渡し、
私は豆乳とバターを頼み、
母は「本当に大丈夫かしら」と不安になっているなか、
彼は一人で意気揚々と自転車をこいで目的のスーパーマーケットを目指したのです。
これはまさに「はじめてのおつかい」
私の脳内の中でBBクイーンズが歌うテーマソングが流れたのでした。「だーれにも内緒でおでかけなのよ♪どーこにいこうかなー♪」ってやつね。
30分後、、、、、、
私のスマホからWhatsappの通知音がなりました。
タムタムからでした。「バターらしきものがいっぱい売ってるけど、これでいい?」とのこと。
その5分後、、、、、「豆乳も見つけたよ!ふくちゃんがいつも日本から買ってくるインスタントラーメンも念のために買っておく」との連絡が。
そして、バターと豆乳とチキンラーメンとともに、「やりとげた感」満載の表情で帰宅しました。
うちのマレーシア人の日本でのはじめてのおつかいは無事終了。
日本語で注文編:チョコレートシェイクを買えたよ
日本でレストランやカフェ、ファストフードの注文は基本的に私がしていました。
でも、今回は「自分で食べ物を注文する」ことを自らに課したタムタム。
イオンのフードコートで、
彼の日本語能力は3歳児程度。
シェイクの注文くらいならなんとかなるか、、、、
数分後。
「注文できたよ!」とチョコレートシェイク片手に戻ってきました。
知っている単語を並べれば通じてしまうのはどんな言語も同じこと。
私たちも「とりあえず伝えよう」という気持ちで英語を話していけばいいってことですね。
「外国語が通じた」という経験を積み重ねて、少しずつ自信になっていく、、、十数年前、ワーホリでオーストラリアに初めてきた時のことを思い出しました。
私も初めての英語での注文が通じて欲しいものが手に入った時、うれしかったなぁ。
日本で美容院編:EXILEみたいな髪型にしてもらったよ
母の友人の美容院で髪の毛を切ってもらったタムタム。日本でのヘアカットは今回が初めてでした。
言葉は通じないものの、
お目当ての髪型の画像を美容師さんに見せて、ヘアカットが始まりました。
プロに任せておけばいいものの、途中で「あーでもない、こーでもない」と細かく注文を出し、結局私が通訳として参加。
美容師さんは嫌な顔ひとつせず、盆栽を整えるがごとく、彫刻を彫るがごとく、タムタムの髪の毛を整えていきました。
お互いがコミュニケーションが取れないと、ちゃんと伝わってるかな?と心配になっちゃうんでしょうね。
初ヘアカット in Japanは満足のいく結果となり、本人もご満悦。
いったい彼がEXILEの誰を目指しているのか謎ですが。
日本で歯医者編:痛かったら手を上げればいいんだ
日本で歯医者に通ったタムタム。
詳しくはこちら⇒外国人観光客が日本に来る理由は歯科治療!? 外国人彼氏(夫)を歯医者に連れて行く時の注意点や費用
前回の日本訪問時に急に歯が痛くなって、緊急で歯医者に行ったときは、「歯医者=怖い」という先入観があったようです。
しかし、その時にお世話になった歯医者さんが優しく接してくださったおかげで、恐怖心は払拭されたよう。
今回は自ら「日本で歯科検診と虫歯の治療をする」と言いだしました。
最初の数回は私が通訳として彼の治療に付き添ったのですが、
とのこと、、、、。これって、小学生くらいの子が「お母さんはもうついてこなくていいよ」ってのと同じ心理なのでしょうか。
それなら、彼の気持ちを尊重しようじゃないか。
歯医者さん、歯科衛生士さんが行う治療内容の通訳だけして私は付き添いをしないで、外で待つことに。
30分後。
治療を終えたタムタムが戻ってきました。
歯科衛生士さんが言うには「タムさん、痛そうな表情してましたが頑張りましたよ~」
頑張ってくれたのは歯医者さんたちも同じ。
日本語がわからない患者の治療はなにかと面倒くさかったでしょう。
それにしても、初・歯医者の時と比べるとすいぶん成長しました。
2年前は私がタムタムの手をにぎり、しきりに励ましながら、まるでこれから出産するかのような歯科治療だったのに。
まとめ
以上、日本訪問時にタムタムが自立を目指し挑戦したことでした。
将来、私たちはどこの国に住むかわかりませんが、候補の1つは日本。
日本に住むことを見越しての彼なりのチャレンジだったのかもしれません。
これからは、ことあるごとに私が通訳に入るのはやめて、日本語もどんどん覚えていってほしいと思います。