オーストラリアは6月が年度末。7月から新しい会計年度に入ります。
7月に入ると確定申告(オーストラリアではタックスリターンといいます)で周りがざわざわし始めるのは冬の風物詩。
オーストラリアで働く人にとってタックスリターンは法律で義務付けられている手続きで怠れば罰金が課されます。
オーストラリアのタックスリターンの概要ややり方、タックスリターンの期間前に帰国した場合について説明します。これを読んだら早速手続きに取り掛かってくださいね。
もくじ
オーストラリアのタックスリターン
タックスリターンはざっくり説明すると、「払いすぎた税金を取り戻す」、もしくは、「支払うべき税金を払う」
日本でいう確定申告をオーストラリアでは雇用形態や収入の額ににかかわらず収入がある人は全員やらなければなりません。
タックスリターンは法律で義務付けられている手続きです。6月末~7月初旬に雇用主からタックスリターンに必要な書類「PAYG Payment Summary」(源泉徴収、Group Certificate)を受け取ったら、後まわしにしないで早めに取り掛かりましょう。
オーストラリアのタックスリターンの期間はいつまで?
7月1日から10月31日がタックスリターンの期間です。この期間に必ず手続きを済ませておいてくださいね。ほっておくと罰金対象となります。
タックスリターンをしないと罰金って本当?
本当です。
2年分の未申告で2000ドル近く罰金を支払った友人がいます。
収入が少ないからタックスリターンをやらないワーホリさんや学生さん、その後オーストラリアに移住や就職で戻ってきた際にタックスリターンをすると罰金の請求がきます。
収入が多かろうと少なかろうと、タックスリターンは義務だということをお忘れなく。
オーストラリアのタックスリターンの3つのやり方
自分で税務署に申請
タックスリターンはATO(Australian Taxation Office)のウェブサイトから申請することができます。
英語が堪能で税金のことに詳しい方であれば、上記ウェブサイトからのタックスリターンをしているのでしょうけど、私は英語も数字も経費もなんだかよくわからないので税理士に頼んでいます。
ATOのサイトからのタックスリターンのメリットは「手数料がかからない」デメリットは「手間がかかる」
何かあった時(書類不備や申請漏れなど)、直接ATOと連絡取り合うの面倒くさいし、専門的なことを言われても理解できない可能性も高いので、個人的にはおすすめしません。
オンラインで会計士にタックスリターンの代行を依頼
オンライン上で必要事項を記入して提出すれば、会計士が内容を確認後タックスリターンを代行してくれるサービスです。ATOとのやりとりも代行してくれ、手数料も安いので私はいつもこの方法でタックスリターンの手続きをしています。
オンラインタックスリターンのサービスを提供している会計事務所。申し込みをする前に「どのくらい税金が返ってくるか」の見積りも必要事項をインプットすれば表示されるので安心です。
日本人利用者が多い日本語でタックスリターンができるサービス。オンラインフォームの記入内容がよくわからない場合でも日本語で相談できるのは心強い。
アポイントも取らなくていいし、家にいながらタックスリターンができるので、私はいつもオンラインサービスを利用しています。
会計士の事務所で対面でタックスリターンの手続き
ややこしいタックスリターンの場合は、直接、会計士と相談しながら手続きを進める方法もあります。安心感はありますが、手数料はオンラインよりお高め。
一般的なタックスリターンだったらわざわざ会計士のところに出向かなくても、オンラインでじゅうぶんです。外に出てくのも面倒ですし。
ご自身でビジネスをされている、経費がよくわからない、などなど相談したいことがある場合などはこの方法ですね。
オーストラリアから帰国後のタックスリターン
ワーキングホリデーや学生ビザの短期滞在者の方はタックスリターンの期間の前に(7月1日以前)、日本へ帰国している、というケースも考えられます。
会計事務所がタックスリターンを代行し、日本の口座にかえってきた税金を送金してくれるサービスに帰国前に申し込んでおくと安心ですね。
EZY Tax Onlineの「よくあるご質問」からの引用です。
7月1日以前にオーストラリアを永久に出国するのですが、タックスリターンをすることはできますか?
はい。例えば、ビザが切れてオーストラリアを出国した、または向こう一か月に出国し、最低2年は戻ってきて働く予定がない方は7月1日より前に申告できます。その際、全てのペイメントサマリー(グループサーティフィケイト)、銀行の利息額が必要となりますので、働いた雇用者や銀行に連絡し入手してください。
まとめ
オーストラリアはおおらかな国民性というイメージがありますが、税金のことに関してはけっこう細かく厳しく国民を監視している印象があって、数年前に銀行からの利息を申告し忘れたら、すぐに連絡きましたからね。
(しかも、たいした金額でもないのに、、、)
というわけで、この記事をアップしたら私もタックスリターンの手続きを始めます。
去年、退職したので会社からの収入はないものの、定期預金の利息やブログからの収益を申告しなければならないのです。
面倒くさいけど罰金よりマシ!ってことで、頑張ります。