海外生活が長い人の特徴「なぜ変な人が多いのか?」を当事者が真面目に考える

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20代でオーストラリアにワーキングホリデーで滞在していた時に、常々思っていたのが、

 

「海外生活が長い日本人ってなんで変な人が多いんだろう?」

 

長くオーストラリアで暮らしている海外在住者に対し、そんな思いを抱えながら過ごしていた海外在住歴1年目でした。

 

そんな私も海外在住歴が18年目となり、あの頃の自分が思っていた「変な海外在住日本人」になっているのでは?という疑念がぼちぼちと生まれてきました。

 

わが身を振り返りつつ「なぜ海外在住の日本人は変な人が多いのか」を検証してきたいと思います。



日本社会に適応できない人が海外に住みつくから

私はこのタイプ。

 

日本の同調圧力みたいなものに学生時代から違和感を覚えていました。

 

運動会とか文化祭とか修学旅行とか「みんなと一緒」を強要されることが苦手で、どうやったら好き勝手に過ごせるのだろう?と常々考えていたんですよね。

 

海外に来たところで、根底の部分は変わらず「働くのが当たり前」にも疑問を持ってしまい、結局仕事も辞めちゃいましたから。

 

だから、世間一般で「普通」とされていることに適応できなかった、日本が生きづらい、少数派の価値観を持っている、という人たちが続々と海外で暮らすことを選ぶ、という理由から「日本人の感覚からしたら」ちょっと変、と評価されてしまう人が集まってきてしまうのかも。

 

少数派でもその価値観が尊重される(というか、あれこれ好奇の目を向けられない)環境の方が圧倒的に過ごしやすいですからね。

 

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日本を離れた時から精神年齢が変わっていないから

私は25歳の時にオーストラリアにワーキングホリデービザで滞在していました。

 

そして、まもなく「シドニーに住もう」と決意し、長い月日がたったわけですが、自分がそこまで成長したとはまったく思えないんです。

 

精神年齢はどんどん後退していく感覚で、昔の自分の方がしっかりていなたぁ、がんばってたなぁ、と。

 

まぁ、私の場合、それほどオーストラリアで苦労や努力を経験したってわけじゃなく、楽な方楽な方へ流れるように過ごしてきちゃったからかもしれませんが。

 

だからさ、「見た目はおばさん、中身は20代」みたいなね、なんというか、年齢と中身がともなっていない大人なんですよね。

 

「まだ自分は若い」と信じ込んじゃってる中年が多いのも海外在住者の特徴かと思います。

 

自分のことを「若い」と思うのは悪いことじゃないんですけど、度が過ぎると若いワーホリさんたちから「海外に長く住んでいる人って変」と思われる原因なんでしょうね、、、、自分も含め。私、けっこう長く生きてますが、ぜんぜんしっかりしてないですもん。

 

SNSを見てても若作りして自撮り写真を頻繁にアップしているのは在住歴が長い女性、というパターンが多くないですか?私の周りだけ?

 

本人には「若作り」の感覚はなくって、「到着当時」の若い時のファッションやメイクをそのまま採用しちゃってる、の方が正しいのかも。

 

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「海外で生活してる私ってすごいんじゃない?」と勘違いしてしまうから

恥ずかしながら、私も思ってました。「海外で現地企業で働いてる私ってすごくね?」「男に頼らずオーストラリアで暮らしてる私ってすごくね?」と。

 

す ご く ねぇ よ!

 

私の場合はですね、単に運が良かっただけなのに、さも「自分の実力」だと勘違いして、いっちょまえな振りをしてインターン生にドヤってた時代もありました。痛々しいですね。本当にごめんなさい。

 

「海外で働く私」「海外で暮らす私」はすごいんだ、と思ってもいいのは、血のにじむような努力をした人たちだけ。でも、実力がある人たちってのは往々にして謙虚なのです。

 

ただね、若い人たちに対し、自分の苦労話や自慢話をするおっさん・おばさんになりやすい環境が海外にあるんじゃないか、と思います。ワーホリさん、学生さんは常に入国してくるわけですし。

 

今の自分は中年引きこもりニートに成り下がったので、誰からも「すごい」と言われなくなりましたが、ごく一部の社会不適合者の候補の方たちからは「うらましい」と言っていただけるようになりました。

 

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海外では自己主張をしないとやっていけない環境だから

日本のように「お客様第一」のサービスは期待できないので、主張しないと生きていけません。

 

自己顕示欲とか自分のルールを押し付けるというわけじゃなく、当たり前のサービスを受けるにあたりきちんと自分の権利を主張しないと「シレっとスルーされる」なんてことも日常茶飯時なのです。

 

不動産屋やインターネットプロバイダーや移民局などもろもろの企業や機関と「自己主張」という名の「戦い」をしてきました。

 

だから、じわじわと「自己主張が強い人」になっていくのは自然なことなのかな、と。「まぁいいや」で済ませてしまうと、あとから自分が困る、損する、ってケースが多いんですよね。

 

必要なときだけ自己主張をしてればいいものの、「別にほっとけばいいんじゃない?」「関わらなければいいんじゃない?」というときも「声を上げる癖」がついてしまうと面倒くさい在住者になっていきます。

 

他人の意見や価値観に対し「いちゃもんつけて大騒ぎする」が「自己主張してる俺かっけー!」「言いたいこと言っちゃう私イケてる」みたいなね。(この手の人は日本にも多いか、、、)

 

ツイッターでいつも誰か(何か)に物申してる人ほどブログできちんと発信すればいいのに、と思います。140文字じゃ伝わらないし、ブログはSNSとちがって「読みたい」と思ってる人が集まってくるから承認欲求も満たされるんじゃないでしょうか。

日本を離れ海外に住むことで島国根性からの脱却

島国根性ってなんだ?と書きておきながら気になったので調べてみたら、、、

他国と交流の少ない島国に住む国民にありがちな、視野が狭く閉鎖的でこせこせした性質や考え方。(引用:島国根性ーコトバンク

さんざんな言われようですね。

 

「こせこせ」ってなんだろう?と思い、さらに調べてみると、

細かなことにこだわって、ゆとりや落ち着きがないさま(引用:こせこせの意味ーgoo国語辞書

 

なるほど。

 

海外に出ると私のようにぼんやり暮らしていても「多様性」はばっちり身に付きます。生き方や価値観は人それぞれで、理解し合うのではなく「そういう人もいるんだね」くらいの感覚なんですよね。

 

大多数の人が選ぶ道をはずれたところで、誰からも珍しがられないですし。

 

「女性の身の振り方は結婚・子育て」っつー価値観が蔓延している私の日本の地元の人からしてみれば私なんて「変わった人」を通りこして「異常者」の枠組みに入るんじゃないでしょうか。

 

そんな閉鎖的な雰囲気が嫌で飛び出してきちゃった、ってのもあるんですが。

 

「こせこせ」も、すっごく理解できちゃうんですよ。日本に一時帰国すると「急ぐ必要もないのに急いでいる人」が多すぎ、と思ってしまいます。

 

60代の私の両親も常に急いでいるので、彼らが一緒だと食事や買い物もゆっくりできません。他に用事もないのに一体何を焦っているのか理解に苦しみます。

 

日本で暮らしている人からみたら海外で暮らしている私はかなりスローペースなのかもしれません。

まとめ

自分がまだワーホリだったころ「海外に長く住んでいる人は変な人が多い」と思いながら過ごしていましたが、私も「変な人」に片足突っ込んじゃってる感じですね。

 

でも、誰にも迷惑かけてなければ、私もあなたも好き勝手に生きていけばいいんです。誰にどう思われたところで別に何も変わらないんだから。

 

他人の目や他人の意見をいちいち気にしなくなるってのが海外生活のメリットじゃないでしょうか。