地元を出ると、「えっ?これって全国区のものじゃなかったの?」という生まれ育った町の名物や習慣を知ることができます。
私は静岡県出身。ハンバーグ屋の「さわやか」は全国区だと思ってました。
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で、ですね、私は20歳くらいまで「白いはんぺんがある」ってことを知らなかったんです。
地元では「黒はんぺん」が主流だったし、はんぺん=黒だと生まれたときから認識していたので、全国では白はんぺんが主流だと知った時は、
「そんなバカな、、、、」と、おおがかりなどっきりを仕掛けられた気分でした。
朝から焼津の黒はんぺん入りのおでんが食べたくてしかたがないので、黒はんぺんと静岡のおでん文化について紹介します。
なぜ静岡県のはんぺんは黒いのか
静岡県焼津市の名産・黒はんぺんはなぜ黒いのでしょうか?
見た目はこんな感じです。「黒」といっても実際は灰色ですね。
焼津の黒はんぺんの原材料は焼津港で水揚げされるサバやイワシといった青魚。
頭と内臓を取り除いて、丸ごとすりつぶしているため、黒っぽい色になります。半月型でしっとりとした食感が特徴です。
栄養価は高くカルシウム、ミネラル、鉄分、DHAなどが含まれます。
焼津名物、黒はんぺんのおいしい食べ方
黒はんぺんは茹でたものが店頭に並ぶのでそのままでも食べることができますが、ひと手間加えることでおいしさがアップします。
おでんの具として
一番人気の黒はんぺんの調理法です。
ぐつぐつと煮た出汁がしみ込んだ黒はんぺんは抜群のおいしさです。
B級グルメとして人気の「静岡おでん」には黒はんぺんが必須の具材です。
焼いてしょうが醤油・わさび醤油で
フライパンに薄く油をしいて、黒はんぺんを軽く焼いて、しょうが醤油やわさび醤油でいただきます。
あともう1品欲しいという時によく食卓にあがる料理です。「焼くだけ」の簡単レシピですが、これがまた白いご飯に合っておいしい。
黒はんぺんフライ
静岡の居酒屋やお好み焼き屋のメニューに黒はんぺんフライは必ずといってほどあります。
またスーパーマーケットのお惣菜コーナーにもはんぺんフライは売っているので気軽に買うことができる一品。
揚げたてのはんぺんフライにソースをかけて食べるとごはんもビールも進む!
BBQの食材としても◎
BBQの時やホットプレートで焼きそばなどを作るときも、ついでにはんぺんを焼いておけば、いつのまにかもう1品できています。
ご当地グルメ・静岡おでんの特徴
(引用:http://www.47club.jp/c19/gururi-sakaba22.html)
発音は「しずおか」ではなく「しぞーか」です。また「はんぺん」は「はんべ」と言います。
はんべの入ったしぞーかおでんの特徴は以下の4つ。
黒はんぺんが入っている→黒はんぺんが入っていないと静岡おでんとは言えません。焼津名産の黒はんぺんは人気のネタです。
真っ黒な煮汁→味が濃そうに見えますが、意外とあっさり。だし汁を継ぎ足して煮ることで煮汁が黒くなっていきます。
1本ずつ串に刺さっている→食べ終わったら串の本数を数えてお会計となります。
味噌、青のり、削り節をかけて食べる→甘めのお味噌をかけて、その上に青のり・削り節をどばどばかけます。
(引用:http://www.47club.jp/c19/gururi-sakaba22.html)
静岡県民はおでんを1年中食べます。
海水浴場の海の家や駄菓子屋、お好み焼き屋、居酒屋などで売っています。
子どものおやつにもなれば大人の酒のつまみにもなり、夕飯のおかずにもなる、という万能なお料理です。
焼津名産・黒はんぺんと静岡おでんは通販サイトでお取り寄せできます
静岡県在住であれば、黒はんぺんはスーパーマーケットで簡単に買えますが、その他の地方在住の方は静岡県に遊びに来たときに購入するか通販でお取り寄せしてみてください。
創業86年の「焼津屋」の黒はんぺんは注文を受けてから茹でたてを発送。
食のテーマパーク「伊豆村の駅」で販売されている静岡おでん。黒はんぺんをふくむ8種類の具材とスープ、削り節、青のり付です。
まとめ
小さい頃から当たり前のように食卓にのぼっていた黒はんぺん、静岡おでんが入手困難になると、無性に食べたくなるんですよね。
黒はんぺんがもっと有名になって、全国区でおでんの定番の具となれば、海外にも輸出しよう!という企業がでてくるかもしれません。
静岡県出身の海外在住日本人はきっとそれを望んでいます。(私だけじゃないはず、と信じたい)
まだ黒はんぺんも静岡おでんも試したことがない方、この機会に静岡旅行を企画してみてはいかがですか!?
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